Bye Bye Chuck, Goodbye Johnny Be Good

 朝起きてネットにPCを繋いだら、いつものようにYahooトップページが表示されました。そこに「C.ベリーさん死去」との見出しが。シー・ベリー?、誰だ?、映画俳優? 政治家? スポーツ選手?思わず考え込む。記事を開いて分かった、ああ、チャック・ベリーか。いや、すぐに分からなかったのは決して私の「音楽気分」が減退しているせいではありません。もちろん高齢=すでに90歳からこうなっても全然不思議じゃない。でも70歳を過ぎても、80歳を過ぎてもずっとライブをやり続けていたので「不死身」なイメージを持っていたし、しかもそれはすべて「金のため」とはっきり言い切っていしまうような人だったから「殺しても死なない人」と思っていたので、にわかには信じられませんでした。 

  私が彼の存在を知ったのは高3の時。表のサイトのテキストにこんなもの(こちら)を書いているけど、そこで触れている「同じクラスの女子が、クラスの出しものの劇のBGM用にとコピーしたテープを持ってきた」としている「アメリカン・グラフィティ」のサントラに収録されていたJohnny B. Goodeを聴いた時でした。同世代の人は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でマイケルJフォックスが歌っているのを聴いたのが「出会い」という人が多いと思うし、同時に当時は「洋楽ファンの中高生」が多い時代だったので、「誰かがカバーしているのを聴いた」とか、キース・リチャーズが制作した映画「ヘイル・ヘイル・ロックンロール」で知ったという人も多いでしょう。だけど当時の私は極度の「洋画音痴」「洋楽音痴」だったので「初めて耳にした曲」でした。以降私はオールディーズ=1950年代のアメリカン・ポップスにのめり込んでいくけど、この曲だけはこのサントラに入っているどの曲とも「何かが違う」と感じていたし、よりアグレッシブでインパクトがある曲だと思いました。 

 その後、1987年にビートルズに目覚めると実はビートルズのオリジナルと思い込んでいたRock And Roll MUsicがチャック・ベリーという人のカバーだと知りました。どこかで聞いた名前だなあ。そこで気がつく、そうかあのJohnny B Goodeと同じ人だ。さらにビートルズを知るに従って、実は「ロックン・ロールの創始者」のような大変な人であることを知ったし、ジョン・レノンが尊敬してやまない人であることを知りました。ビートルズからメンバーのソロ、ストーンズ、多くの洋楽ロックとロック、洋楽を聴き進めていけばいくほど、彼の存在の大きさを知りました。多くのアーティストがカバーしている、多くの大物アーティストが彼を尊敬している、多くのアーティストと共演している・・・。ビートルズやストーンズのようなブリティッシュ・ビート・バンドだけじゃなく、ハードロック、パンク、ブルース、ポップ系のアーティストも、さらに欧米だけじゃなく日本のアーティストも・・・。しかもまだ現役で、未だにライブをやっている。実際2000年代まで何度か来日公演もやってた記憶があります。 

 とはいえ私自身は実は彼のCDなどは持っていません。いや別に「興味がなかった」「好きじゃなかった」わけじゃないんだけど、「いつでも買える」ということで後回しにしてしまったというのが正直なところ。あと、彼の曲はどれも有名すぎるし、あちこちで多くのアーティストがカバーしているのを嫌というほど聴かされてきたので、「今更まとめて聴くこともなかろう」というのもあったかも。それと(これは誉め言葉)全部イントロは同じようなフレーズ、リズムもほぼ同じなので、「敢えてまとめて聴こう」と思う機会がなかったのも事実です。だから今回の訃報、ジョージやジョー・ストラマー、ジョン・エントウィッスル、デヴィッド・ボウイの時のような「思い入れの強い人の訃報」という感じではなく、陳腐な表現だけど「ひとつの時代の終焉」のような寂しい気持ちになりました。 

 なんといっても彼がいなければロックン・ロールは誕生しなかったはず。ビル・ヘイリーやエルヴィスもいるだろうという人もいるかもしれないけど、作詞作曲を手がけて自ら歌う、ギターを弾きながら歌う、間奏はギター・ソロ、恋愛ばかりじゃなく「ベートーヴェンをぶっ飛ばせ」とか「モダンジャズには恨みはないが・・・」云々といった皮肉の利いた内容の歌詞とか、これらはまさに彼が生み出したもの。そして何と言っても、あのワンパターンだけど一度聴いたら忘れられないイントロとリフ、あれを「発明」した功績は大きいと思います。あれこそロックン・ロールの象徴、あのイントロとリフは私の「ツボ」で、彼の楽曲に限らずあのリフを聴くと思わず体が反応してしまうくらいです。ディランにノーベル賞をあげるのなら、あのリフを発明した偉大な発明家の彼にもノーベル賞を与えるべきではないでしょうか。 

 まあでも彼のことだから、もし存命でもそんなものは受け取らないだろうし、「そんなものより金をくれ」と言うでしょう。しかしもう高齢なので「いつかこんな日が来る」とは思っていたけど、まさか本当に逝ってしまうとは。でもあのイントロやリフは永遠に残るだろうし、今後もあのイントロ、リフを使用した楽曲は無数に生まれ続けることでしょう。
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# by stakec68 | 2017-03-20 00:15 | 音楽ネタ

日本人トップなんて狙わない、日本人トップではしゃがない

 何度も何度も書いてきた通り、低迷が続いていることに加えて「日本人トップ」を狙うばかりで全く世界と戦えない選手ばかりでこの10年ほどガッカリの連続のマラソン。こんなもの(こちら)やこんなもの(こちら)を書いてきた通り、最近では「貴重な休みの日に2時間以上の長い時間が無駄になる」ので、あまり積極的に中継を「見たい」気持ちも薄れています。でもやっぱり「ひょっとすると思わぬ新星が現れるかも」という淡い期待もあるので、時間が合えば思わずチャンネルを合わせてしまうわけですが、結局中継が終わる頃には「見なきゃよかった」となってしまう・・・。そんなことの繰り返しです。

 そして昨日、世界陸上の選考会を兼ねた「名古屋ウイメンズ」が行われました。有望選手の大半は1月の大阪に参加したこともあり、寂しい顔ぶれ。だけど「思わぬ新星が現れるかも」、そんな淡い期待を胸にチャンネルを合わせました。この大会は「ネガティヴ・スプリット=前半抑えて後半勝負」を狙う選手のためのペースメイカーと、「大会記録を狙う」とするリオ五輪銀メダリストのキルワに合わせたペースメイカーが用意されるとか。なんか、下らんことやってるなあ。ネガティヴ・スピリット=後半ペースを上げるといっても、それは「トップに付いて行って、後半上げる」という意味で「前半は遅れてもよい」という意味でもなかろうに。こんなことをすると「優勝を狙う」グループと「日本人トップ狙い」のグループに分かれるだけ、これでは相変わらずの「日本人トップではしゃぐ」醜態を見せられそうだなあと。

 案の定、前評判の高かった選手の大半は「前半抑える」ペースメイカーにつく。相変わらず消極的な選手ばっかりだなあ。だけど果敢に「大会記録狙い=優勝狙い」のペースメイカーに付いたのが、昨年もこの大会で健闘した清田、そしてその清田と同じスズキAC所属、初マラソンの安藤友香。清田はともかく、安藤は私自身もあまり気に留めていなかった選手。中継の中で高校駅伝で活躍したとか、ハーフマラソンの日本代表になったなどのプロフィールも紹介されていたけど、そういう情報はもう聞き飽きた。この数年男女ともそうだけど「ハーフマラソンで活躍」「駅伝で活躍」「山の神」、こんな言葉に何度騙されたか。所詮駅伝は駅伝、山登りは山登り、ハーフはハーフに過ぎない。そんなところで強くても「参考」程度にしかならない。よく言われる通り「30キロの壁」があるのがマラソン。大抵こういう連中は30キロ過ぎに失速する。先週の男子の「びわ湖」でも「駅伝で鳴らした云々」が失速して棄権したばかり。清田はともかく、安藤には何の期待もしていませんでした。どうせそのうち落ちるだろう…。

 だけどペースメイカーが外れても落ちない。落ちたのは清田の方。キルワにただ一人ついていく。それも「後ろに付く」のではなく、ずっと並走。例によって給水で揺さぶってスパートをかけるキルワ、一旦離れそうになるもしっかり付いていく。さらにもう一度、キルワがスパート、それでも離れず。アフリカ勢(国籍はバーレーンだが出身はケニア)に揺さぶられると簡単に離されて、あっという間に差が広がっていく。そんな光景をここ数年、何度見てきたことか。でも離れない。キルワも2回スパートをかけながら離せず、少し焦っているように見えました。おお、これは何かが起こりそう。この辺りから本当に久しぶりにのめり込んでしまいました。33キロ近くに上り坂があると解説の高橋&野口、しかも「上りが得意」との高橋情報も。ここで仕掛けるのも面白いかな、と思いきや、その坂に差し掛かる直前でキルワがスパート。ああ、ここは先に仕掛けて欲しかった。だけど10秒程度の差がついた後、その差が広がることがない。キルワが何度も後ろを振り返って、後ろとの差を確認、こんなキルワの姿は見たことがない。近年は「スパートをかけられた後、差が見る見るうちに広がって、ゴール時は2,3分以上の大差に」というパターンばかり見てきたので、この「差が広がらない」というあたりにもまた驚きました。

 そのままペースを落とすことなく、2時間21分台、なんと日本歴代4位のタイムで2位でゴール。日本歴代1~3位のタイムは野口、渋井、高橋の記録だけど、いずれも男女混合で男子ガードランナーに囲まれてのベルリンでの記録。今回安藤が抜いた21分台を持っていた選手は、千葉真子と坂本直子。正直、2000年~2005年位の女子マラソンは黄金期で、最早あの時代の選手に迫るタイムを出せる選手なんて2度と現れないと思っていました。事実、この数年は2時間24分台、25分台、ひどい場合は27分台で日本人トップになってはしゃぐ選手を何度も見て呆れたし、23分台でも「素晴らしい」と絶賛する解説者、こんな状態がもう10年近く続いてきたから「もうあんな時代は来ない」と諦めていたから。しかも初マラソンの選手がやってのけた、「諦めていた」からこそ、その事実に衝撃を受けたし、自分のことのように嬉しく思いました。

 そしてインタビュー、さすがに駅伝もやっていないような少数精鋭のチームに在籍しているせいか、浮かれたところもなくってストイック。何より今回の結果に浮かれるのではなく、「キルワさんについて行けなかったのは今後の課題。まだまだ世界で戦うには力不足」と発言していたのを聞くにつけ、とても頼もしく思えました。優勝から2,3分遅れでも「日本人トップ」ではしゃいだり、ひどい場合は「勝った」と発言したりする、そんな醜態ばかり見せられ、うんざりさせられたこの数年。でもようやく「日本人トップ」ではなく、「キルワ=世界のトップ」を意識した、非常に意識の高い選手が現れたことが、何より嬉しく感じられました。何度も何度も「新星、救世主現れてくれ」と願いながら、中継を見終わってガッカリさせられ続けたこの数年。だけど今度こそ「救世主」になれそうな選手が出現したようです。

 だけど手放しで大喜びする瀬古ら関係者にも違和感。まだ初マラソン、「一度だけ好成績、後は失速の繰り返し」「大きな故障で走れなくなる」、そんな選手も多く見てきました。古くは小鴨、坂本直子などもそうだけど、一昨年の同大会で「日本人トップ」になった際は「救世主」と思った前田(こちら)も、今は何をしているのやら、復活できるのかどうかすら怪しくなってきたし。大事なのは次。あと「自分から仕掛ける」場面を一度も見ることが出来なかったので、どの程度「仕掛ける」能力や勝負を読む勘のようなものがあるのかも未知数。また世界陸上も五輪も夏のレース、熱さには強いのか、弱いのかも未知数。私は次のマラソン、おそらく世界陸上本番になるでしょうけど、そこで「果たしてホンモノなのか」を見極めたいと思っています。でも久々に希望や期待が持てる選手の出現。そのことを素直に喜びたいと思います。何より「日本人トップ」狙いをしなかったレース運び、「日本人トップ」ではしゃがないインタビュー、こんな選手を待っていたんだから。

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# by stakec68 | 2017-03-13 18:54 | スポーツ・ネタ

「残念」よりも「歯がゆい」アルガルベ・カップ(2)

 同じタイトルで「(1)」を書いたのがもう4年前(こちら)。あの時もちょうど全く興味のないWBCと同時期で、なおかつ毎日忙しくって、ほとんど時間のない中、眠い目をこすりながらのテレビ観戦だったものです。今年もまたこの時期恒例の女子サッカーの国際大会が行われていて、帰宅後にテレビ観戦していました。
 
 澤の引退、その後リオ五輪に出場できず、ようやく世代交代の始まった「なでしこジャパン」。あの2011年のワールドカップ優勝メンバーの大半がリオ五輪予選敗退後に急速に劣化、長く言われていた通り、世代交代が全くうまくいってないのが現状。でもその一方で若い世代の代表=リトルなでしこ(U-17)やヤングなでしこ(U-20)が世代別ワールドカップで結果を残しており、「ようやくこれから世代交代が始まる」「急に結果を残すのは無理かもしれないけど、これからに期待」という想いもある。だから世間一般では「弱くなる一方だ」とネガティブに捉えている人が多いし、中には「もうブームは去った」という人も多いし、すっかり無関心になった人も多いようだけど、私は「これからきっとよくなる」と楽観的に見守っています。そんな中迎えた、高倉監督になってはじめての、旧世代が去ってはじめての国際大会、不安よりも期待を持って初戦のスペイン戦を観戦しました。

 だけどその初戦のスペイン戦、全く良いところがなく惨敗。「細かくパスを回すばかりでシュートを撃たない」とか、「ディフェンスが脆い」とか、「大事なところで凡ミスが出て失点する」とか、そんなのは男子のA代表をはじめとした今の日本サッカーにありがちなパターンなので別に驚かない。だけど、この試合ではまともにパスもできない、全くパスもつながらない、動きもボール回しも遅い、バックパスばかりで前を向いてのプレーが全くない、とても「代表」には見えない。ほとんど草サッカーか、小学生の体育の授業のサッカー並み。「まだ初戦だから」「経験の浅い選手ばかりだから」といってもこれはあまりにも酷い。「ああ、本当に世間の奴らが言うように日本の女子サッカーって終わったんだな」と思ってしまったし、「もうこんなの見たくない」「地上派でわざわざ中継するなよ」とまで思ってしまいました。

 でも完全に「見限る」ことまでは出来ず、結局第2戦のアイスランド戦もチャンネルを合わせてしまいました。ただし「前半だけ見て同じような試合内容だったら、さっさとテレビ消して寝よう」と思っていたんだけど…。いや、初戦よりはかなり良くなっている。ちゃんとパスも繋がる、シュートも撃てる、時々凡ミスもあるけど、しっかり連携して守備も出来ている。「よし、これならまだまだ希望を持てるかも」ということで最後まで観戦。2得点を挙げた長谷川、U-17のワールドカップや、なでしこリーグの日テレ・ベレーザでの活躍はCS系のチャンネルで見ていたし、その頃からセンスは感じていたもの。「果たしてA代表でも通じるのか?」と思っていたけど、しっかり結果を残したし、やはり存在感もありました。このアイスランド戦で初勝利、続くノルウェー戦では若き点取り屋の横山が活躍して勝利。この2人と籾木の活躍は収穫だったし「このまま世代交代が進めば未来は明るいかも」と今後に期待も持てました。

 そして迎えた最終戦のオランダ戦。きっと良い結果を残してくれる。そう確信しての観戦だったけど・・・。前半にいきなりの2失点。本当につまらないミスからの失点で力が抜けそうに。でも前半の途中からようやくボールが回るようになり完全に日本ペースに。横山のゴールで1点返した後は「いつ同点に追いつき、逆転してもおかしくない」一方的な展開に。ところがボールは支配する、細かいパスは回すがシュートが撃てない、パスも緩いパスやバックパスばかり、見ていてイライラしてくる。まるで「自分たちのサッカー」。その後、オランダに退場者が出て11人vs10人に、さらにオウンゴールで同点に追いつく。以降はさらに一方的にボールを支配しているのに、やっぱりシュートが撃てない・・・。いつ決勝点が入ってもおかしくないのに。そのままロスタイムに突入、決勝点を挙げるか、同点のままPK戦か、そのいずれかだと確信した矢先、不用意なミスからボールを奪われてカウンターを食らって失点して敗れる・・・。

 その失点はまるで、コントかお笑いのような間抜けなミスからの失点。思わず力が抜けました。なんだよ、眠い思いして最後まで見たのに・・・。もちろん発展途上のチーム、メンバーも監督も変わっての出直しの大会、だからいきなり好結果なんて期待しない。ゆっくり世代交代、ゆっくり成長していけばよい。そう思って見守っていたけど、この失点はあまりにもお粗末。そしていつ勝ち越しても不思議じゃない展開なのに、シュートを撃たないのはあまりにも不可解。横山や長谷川が途中交代でいなくなった途端、消極的な攻めばかりになったのもはっきりと分かりました。今大会は同時期にU-23の大会も開催中だったので若い世代のメンバーが分散してしまって、招集できなかった選手が多かったのも事実。今後は今回、そちらに参加していたメンバーを多く招集して、より世代交代を進めて欲しいと願わずにはいられません。特に10番を背負っていた阪口、ベレーザでのプレーと比較すると全く精彩を欠いていたし、あんな状態ならもう代表引退していただきたいものです。あとキーパー、初戦のスペイン戦でミス連発の山根、オランダ戦で何度も危ういシーンのあった山下、こんなのしかいないんでしょうか。こちらは逆に「黄金世代」の海堀の引退が惜しまれるところです。

 ということで世間一般ではWBCの陰に隠れて注目されない大会でしたが、私は世代交代、新しい代表チームに期待して最後まで観戦しました。でも結果は想像以上のガッカリで、「眠いの我慢して見守ったのに」という歯がゆさだけが残りました。だけど個人的には今回U-23の大会の方に参加した選手が合流すればきっともっと良くなるはず、U-17やU-20で活躍した世代が成長すれば絶対に強くなる、まだそう信じていたいと思います。とはいえ、今回の惨敗でますます報道、放送される機会が減っていくんじゃないか、それだけが心配です。

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# by stakec68 | 2017-03-10 00:37 | スポーツ・ネタ

約40年ぶりの本郷猛

 私が初代の「仮面ライダー」を見始めたのは、いつ頃だったのかあまり記憶にありません。なんといっても第1作の放送開始が昭和46年=私が3歳の時だったので「気がついた時には見ていた」感じ。だけどきっとデパート屋上でウルトラマン・ショーを見たのがきっかけで当時放映されていた「帰ってきたウルトラマン」を見始めた(こちら)、それと同じ頃だろうと思います。初代の「仮面ライダー」は全98話、実に昭和48年=私が幼稚園に入る直前まで丸2年続きました。つまり私3歳~5歳の間、正直言えばストーリーを理解して見ることが出来る年齢ではなかったので、はじめて「理解して見た」のは第2作の「V3」からだったと思います。「V3」や「X」は夢中になって見た記憶がはっきりあるし。

 そんな第1作の「仮面ライダー」だけど、昭和50年代=私が小学生になった頃からなぜかあまり再放送されなくなりました。たまに再放送がはじまっても、なぜか「2号初登場」からはじまって、「来週から1号が復活」という直前の話までで終わってしまう。おかげで2号=一文字隼人は見飽きてしまいました。最初は「きっと話数が多すぎるから敢えて2号編だけを流してるんだろう」と思ったけど、毎回毎回なので「何かあるな」と。その後、中学生になった頃に知ったんだけど、実は1号=本郷猛を演じる藤岡弘が「ヒーローものに出ていた」事実を「黒歴史」と思ってるらしくて、1号の出る1話~2号登場直前の初期の話と、復帰~最終回までが放映されないことを知りました。まあ「特捜最前線」や映画で「本格派俳優」として活動していた彼なので、何となく分からなくもないなと。だから「リアルタイム視聴時の記憶が薄いからもう一度見たい」のに、「見ることが出来ない」のが初代「仮面ライダー」、特にライダー1号でした。ところがこの数年はその藤岡弘が一転して「仮面ライダー1号=本郷猛だった」ことを「売り」にするように・・・。そのおかげもあってか、東映チャンネルで久々に1話から放映されていたのでずっと視聴してきました。

 初期=第1話~藤岡弘重傷でリタイヤするまでの話は、おそらく初見だと思います。変身ポーズのない変身、「改造人間である」ことに苦しみ、葛藤する本郷猛とか、言葉を発さないショッカーの怪人とか、全身タイツじゃないショッカー戦闘員とか、「話には聞いていたけど」レベル。でも小さな子供だけをターゲットにしていないこのダークな雰囲気、新鮮で悪くない。ヒロインの緑川ルリ子(演:森川千恵子)も存在感もあるし華もあるしで、後のライダー・ガールズのような「空気」「お飾り」のような存在じゃないのもいい。キャラもルックスも好きです。藤岡弘の事故による「急場しのぎ」なんだろうけど、彼女の主演ストーリーまである。この路線のまま続いていても面白かったかも…。とは思うけど同時に、このままだったら2年も続く人気番組にはなってないだろうし、当然「V3」以降の続編、さらには現在まで続く平成ライダーなんて作られてないだろうとも思います。

 「2号編」になると空気が一変、ライダーは「完全無欠なヒーロー」になって、番組のカラーも明るくなる。変身ポーズ、グロテスクなだけでなくコミカルにも見える怪人、全身タイツの戦闘員、ライダーに協力する子供やライダー・ガール・・・。まさに「ライダーシリーズのお約束」が出来上がっていく。そのカラーは1号=本郷猛復帰以降も不動。今の40代の、ヒーローものを多く見てきた後の現代の目で見ると「ワンパターン」「お約束すぎる」「子供向けすぎる」と思えて、残念ながら退屈と思えてしまったというのも素直な感想でした。何よりウルトラ・シリーズのような「社会への警鐘やメッセージ」もないし、後のライダー・シリーズやヒーローもののような「登場人物の人間ドラマ」のようなものもなく、ただ毎回怪人が現れ、それをライダーが倒す、それだけの話が延々と続くわけだし。

 まあでも、この「基本路線」あったからこそ、後までライダー・シリーズが続いたわけだし、同時に多くのヒーローもの特撮が制作されたわけで、もちろんこの番組の功績は大きかったんだとは思います。つまり今の目で見れば「お約束すぎる」けど、この「お約束」を作り上げたのは他でもない、この番組なんだし。また「ほぼ初見」になる本郷猛には期待していたんだけど、正直言えば今の私には2号=一文字隼人の方が明るくて武骨で魅力的に思えるし、もっと言えばライダーに協力するFBI捜査官の滝和也(演:千葉治郎=千葉真一の弟)の方がアクションのキレもよくってキャラも人間味があって、一番カッコよく思えます。というよりこの滝和也、出来ることなら立花藤兵衛同様、後々のシリーズまで登場させて欲しかったと思ってしまいます。それが無理ならゲストで登場させるとか。ライダー・ガールズや小学生の子供、何の説明もなくメンバー変わりすぎで「空気」なのもなんだか。ショッカー→ゲルショッカーの最期もあっけなさすぎるし。あと少年ライダー隊って、子供を「悪の秘密結社」との戦いに積極的に参加させるなんていいのか? むしろ止めろよと・・・。

 約40年ぶりにようやく見ることが出来た「初代」、今の目で見るといろいろ突っ込みどころもあるし、40代の目で見ると「王道過ぎて退屈」に思える部分もありました。でも「ようやく見ることが出来た」、それだけで満足でした。

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# by stakec68 | 2017-02-28 01:28 | テレビ、芸能

予想以上に立派でキレイな「ミクスタ」

 カテゴリーは「地元」にしたけど、半分くらいは「スポーツ・ネタ」、っていうか、最近こういうのが多い気がしますが・・・・。

 この数年ずっと建設工事が続いていた地元のサッカー・チーム、ギラヴァンツ北九州の新しいホームグランドになる新スタジアム=通称ミクスタが昨日遂にオープンしたんだとか。肝心のギラヴァンツがJ3に陥落して「残念なオープン」になってしまったけど、オープン後最初の試合は実はラグビーの試合。今年がスーパー・ラグビー参戦2年目になるサンウルヴズvsトップ・リーグ選抜のチャリティ・マッチ。チャリティ・マッチと言えども、いわばサンウルヴズの壮行試合みたいなものだし、対するトップ・リーグ選抜も日本代表の選手や代表には手が届かないけどトップ・リーグで活躍した選手ばかりからなるチームなのでレベルもサンウルヴズと遜色がない。例によってJ-Sportsで録画とはいえ中継が行われていたので「ラグビーの試合が見たい」気持ち半分、「市が多くのお金=税金をつぎ込んで作った新しいスタジアムがどんな出来栄えなのかを見たい」気持ち半分でテレビ観戦しました。

 しかし新しいスタジアムなので「キレイ」なのは当たり前だけど、「新しくてキレイ」なだけでなく、純粋にフィールドもスタンドも実にキレイ。2002年のサッカー・ワールドカップに合わせて大きくて新しいスタジアムが日本中にいっぱいできたけど、全部ではないけど「近未来の建造物」のような、キレイだけど無機質で味気ないのが多いというのが正直な感想。それらと比べると大きくはないかもしれないけど、「見栄えが良い」。バックスタンドの向こうにはすぐに海、海の向こうには門司区の風師山や関門海峡の向こうの下関まで見える。サッカーやラグビーの中継のテレビの映像はメインスタンド側から撮った画が中心になるけど、常に画の中には海が映っていて、そういう意味でも「キレイ」に見える。「キレイ」というより「美しい」スタジアム。いや、想像以上にいいじゃないか。さらに試合後のセレモニーの後、観客がスタンド最下段まで降りてきて選手たちにサインを求めている映像もあったけど、随分スタンドとフィールドが近い。きっと現地で見ると臨場感があるだろうし見やすいんじゃないか。その点でも「ああ、いいスタジアムだな」と。市民としては、多額のお金が使われているわけだから、「大きくて立派だけどなんか微妙」なものが造られたら怒りを感じずにはいられなかったところだけど、こんなきれいで素晴らしいものになったのであれば、「よかった」と思わずにはいられません。

 試合の方はチャリティ・マッチとは思えないほど両チームとも熱くて、見せ場も多くて、非常に楽しく、面白い試合でした。特にポジションの重なる地元・北九州出身のベテラン・山田(TL選抜)と期待されている若手の中鶴(サンウルヴズ)の激しいマッチアップが見ていて面白かったです。サンウルヴズも田中らが参加、去年以上に日本代表とメンバーが遜色なくなりつつあるので、昨年よりはやってくれるんじゃないかと思います。試合後の選手と観客の「触れ合い」もよかったし、「こけら落とし」ということで観客もほぼ満員だったしで、「興行」としては成功だったんじゃないでしょうか。

 ただ新スタジアムのある小倉駅北口って昔からそうなんだけど、海が近いせいか、いつの季節も、天気の良い日も悪い日も強風が吹いているイメージ。そのせいか、距離の短い、正面からのPGやコンバージョン・キックが何度も風に流されて外れるシーンがありました。晴れている日でもこれだとしたら、もしも雨でも降ろうものならもっと風が強くなるはず。雨の日に傘をさしてこの辺りを歩いていた時、傘が吹き飛ばされそうになったことが何度あったことか。それを思うと、確かに見栄えの良いよいスタジアムだとは思うけど、立地的にはどうなのかな? と思わなくもありません。まあ、まだ1試合だけなので分からないけど・・・。

 あとせっかくの素晴らしいスタジアムなのに、肝心のギラヴァンツがJ3スタートというのも寂しいところ。J1に上がれていたら言うことなしだったんだけど、せめてJ2残留していれば・・・。果たしてサッカーの試合でも同じように今後も満員になるのかどうか。今後もサッカーだけじゃなく、ラグビーなどほかの競技の試合やイベントなどにも活用すべきでしょう。それだけの価値のある良いスタジアムだと思うから。

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# by stakec68 | 2017-02-20 00:29 | 地元

3年ぶりに見ることが出来た、成長した「スマイル」

 3年前のソチ冬季五輪の際にこんなもの(こちら)を書きました。今まで全く見たことのなかったアイスホッケーだけど、はじめて自力での五輪出場を果たした女子日本代表=スマイル・ジャパンの試合を見て、競技自体の面白さに惹きつけられ、同時に恵まれない競技環境の中にあってもポジティヴに、笑顔を忘れずに健気に頑張っている選手たちの姿にも惹きつけられたと。だけどあの時は強豪国に善戦はしたものの全敗。「こんなに試合が面白くって、選手たちも魅力的なら機会があれば今後も試合を見たい」、そう思ったものの、結果が伴わなかったことも災いしてか、全く報道されることもなくなってしまいました。試合は地上波はもちろん、スポーツ専門チャンネルですらやってない。なのであれ以降「もっと試合を見たい」と思いつつ、一度も見ることなく3年がたってしまいました。

 ところが今年は翌年に冬季五輪が控えることもあって、ようやく(細々とではあるけど)女子日本代表に関する報道が増えてきました。五輪予選は4チームの総当たりで、トップの1チームのみが五輪に出場できるという厳しいもの。しかも同じ組には前回の五輪で大敗を喫した相手、ドイツもいる。これはなかなか厳しい。でも今では日本は世界ランク7位に上がっているらしく、報道はあまりされていないけどレベルアップしているらしい。「バイト生活をしながら」の厳しい環境は多少好転し始めたようで、正社員として働いている選手も増えたよう。キーパーの藤本をはじめとして、カナダや北米のプロチームに入って、よりレベルの高い環境で揉まれた選手もいた様子。メンバーも前回の五輪の主力、エースの久保、若きキャプテンの大澤、床姉妹、あの頃最年少の高校生だった浮田、そして私が3年前「もろタイプ」とした足立(前回五輪後結婚したらしい・・・)ら大半が残っていて、前回全敗の雪辱を晴らしたい一心で頑張ってきたらしい。それに若い新しい選手も出てきているし・・・。あの純粋にひたむきに、笑顔で頑張る選手たちの姿を久しぶりに見たい。そして前回よりレベルアップした姿を見たい。時間的に家にいない時間の試合ばかりだったので、3試合とも録画予約して帰宅後にネットなどの結果を見ないようにしてテレビ観戦しました。

 初戦のオーストリア戦は6-1の完勝。こんな「強いスマイル・ジャパン」の試合は前回五輪でも見ることが出来なかったので、ちょっと驚いたくらい。第2戦のフランス戦も4-1で勝利。体格に勝る相手に激しく当たられても全くひるまない。前回の五輪の時は「体格負け」して激しく当たられると簡単にパックを奪われたり、転倒したりしていたものなのに、明らかにフィジカルも強くなっていると感じました。健気に前向きに、笑顔で頑張る姿は前回と変わらないけど、明らかにたくましさを増した姿に感動。最終戦のドイツとの対戦「勝った方が五輪出場、負ければ出場できない」大事な一戦。さて、前回の五輪本番で大敗した相手、ここが正念場だなと。

 やはりドイツは強くって、過去の2試合のようには簡単にはいかない。しかも第1ピリオドで相次ぐ反則で合計4分も一人少ない不利な状態が続く。その間も激しく攻め立てられけど、粘り強くしのいでこの4分間を無失点でしのぐ。うん、やっぱりたくましく、強くなったなあ。そして2-1のリードで迎えた最終第3ピリオド、実況や解説は「あと20分凌げば五輪出場」と浮かれているけど「たった1点のリードでは怖いなあ」としか思えず、むしろ嫌な予感も。だけどドイツの捨て身の怒涛の攻撃を凌ぎ、逆に決定的な3点目をエースの久保が決める。思わず「よし」と大きな声を上げてしまいました。その後も凌いで逃げ切って3-1で勝利。何度も何度も繰り返すけど、明らかに3年前より一回りも二回りもたくましく、強く成長したなあと感心させられました。

 そしてそんな激しい試合内容とは真逆に、明るくはじける笑顔が眩しく感じられる試合後のセレモニーやインタビュー。このギャップもこのチームの魅力。明るいけど、下品でチャラい騒ぎ方をしたり、浮かれたりしないのもこの人たちのいいところ。考えてみれば北海道出身の選手が多いわけで、私の好きな「北海道女子」のイメージそのもの。監督だけじゃなく、協会のお偉いさんやチームのスタッフまで胴上げする姿には感動でした。だから見ていて素直に応援したくなるし、清々しい気分にしてくれる。メンバー同士仲がよさそうなのもいいし、見ていて爽やかな気分にさせられるし、アスリートなのに見ていて癒される。強くたくましくなったけど、その姿は3年前と変わらない。そのことには安心したし、今後も応援したいなという気持ちにさせられました。3年前はスマイル・ジャパンという名称に違和感を覚えたけど、今では全く違和感がなくなったし、むしろこの人たちに似合ったネーミングだなと思います。来年の冬季五輪、開催地が開催地なのでいろいろ不安がないこともないけど、まずは五輪での初勝利と、できれば「その先」も期待せずにはいられないところです。

 あとお願いします、もっと多くの試合、テレビで見たいです。オリンピックの時だけでなく、もっと中継、やってください。地上波では無理なら、J-Sports様あたりに頑張って欲しいんだけど。

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# by stakec68 | 2017-02-13 17:49 | スポーツ・ネタ

いつの間にやら「ロケの街」? でもちょっと残念

 このところ某刑事ドラマの新作映画が公開ということで、あちこちで話題になっている様子。しかもロケ地として地元・北九州が使われたので、福岡ローカル局でも大々的に取り上げられています。正直、昭和の時代の刑事ドラマが大好きだった私だけど、この某刑事ドラマは何度か見たけど好きになれませんでした。主役の俳優は昭和な頃に演じたちょっと軽薄なキャラクターの方がはまり役だと思っているので、あのキャラクターに違和感しかないし、ストーリー的にも私の趣味ではないし。

 またこの映画に限らず、地元・北九州では「北九州を映画やドラマのロケ地として積極的に誘致しよう」と動いている団体があるので、この10年ほど公開された映画やドラマで北九州でロケを行った作品が非常に多くなっています。いくつか映画の専門チャンネルなどで見たけど「へえ、あの見慣れた景色がこんな風に使われるとは」と興味深く見ることが出来ました。また「工業の街」のイメージや、悪く言えば「ガラの悪い街」のイメージを一新して新しい街の「売り」にするために積極的にロケを誘致して「ロケ地の定番」として売り込みたいという動きは、決して否定するものではありません。いや、むしろ「よいこと」だと思います。だけど「地元に住む者」としては、少しだけ「残念」と思うこともあります。それは・・・。
 
 実は2007年か2008年頃に私は、自宅の近くである映画のロケに出くわした体験をここに書いたことがあります。その時は映画の名前を本文に書いたがために、キーワード検索で飛んでくる人が1日に50件以上もあったので「ああ、書かなきゃよかった」と思って数か月後に削除しました。なので敢えて今回は映画名を書かずに、その時受けた「残念な体験」を書きます。

 その日は朝5時頃出勤の変則勤務で、昼の3時過ぎに退社、夕方4時頃自宅近くのバス停に着くバスに乗車して帰宅しました。慣れない時間に起きて無理して出かけたせいか、少し疲れて、しかも少し体調も悪い中の帰宅、「大病」からの「生還」からまだ1年くらいだったので早く帰って寝なきゃ、安静にしなきゃ、そんなことを考えつつ最寄りのバス停でバスを下車したんですが…。

 なぜか下車したバス停、普段よりもずっと手前に移動している。おいおい、気分悪いのに普段より長い道のりを歩かなきゃいけないのか。よく見ると道路にロープが張られ、ロープの向こうに赤色灯が点滅しているパトカー、護送車、救急車が大量に停まっている。おいおい、まさか事件? 事故? テロ? 怖いなあ。よく見るとそこに看板が立っていて「映画ロケのため通行禁止」とある。まあ「通行禁止」といっても、車だけでしょう。当然歩行者は通れるだろう。カメラも回っておらず、多くの人がコンビニの駐車場で弁当を食べるなど休憩してる様子だし。そう思って通ろうとしたところ、揃いのジャンパーを着て腕章をした男に呼び止められる・・・。

男「通行止めですよ、書いてるでしょ」
私「あの、ここ通らないと家に帰れないんですけど」
男「通れないものは通れません、回り道してください」
私「回り道すると徒歩で30分以上もかかるんですよ(普通に通れば15分弱)。ちょっと体調も悪いし、大きな病気したばかりだし、すぐに通り過ぎますから、通してもらえませんか」
男「だから通れないって!! 」
私「じゃあ、体調悪いのでタクシーかなんか呼んでくれません?」
男「分からん人やねえ、はい、行って行って(犬でも追い払うような仕草)」

・・・こっちは冷静に丁寧に、下手に出て対応しているのに、なんでこんな態度? 逆切れしてる人に切れ返しても仕方ないと思ったので仕方なく遠回りして帰りました。しかし「ご迷惑をおかけします」「申し訳ありません」の一言もないのが信じられません。まだ「大病」後1年程度、何かあったら責任とれるの?

 正直、私自身は「街のイメージアップのために積極的にロケを誘致する」という行為自体は悪くないと思うし、むしろ良いことだと思っています。でもそのために「地元の普通に生活している人」を排除するやり方は支持できません。私はそのロケ地の「近所の人」だし、ロケ地は「生活道路」なのに、そこから「排除」されたことに納得できませんでした。「人の生活圏に入り込んできた」のはそっちじゃないか。地元の人が歓迎できる、調和できる、そんな形でのロケが理想でしょう。あんなやり方で「ロケ地」として撮影を招致するのは「なんか違う」と思うんだけど…。ちなみにその映画も後年、ケーブル局の映画専門チャンネルで見ましたが、内容云々とは無関係に、見ていても後味が悪かったものです。

 きっとこれからも地元でロケした映画が多く公開されることでしょう。だけどなぜか「映画のロケがある」「北九州でロケした映画が公開される」と言われても、私はあの時の体験から何となくモヤモヤした気持ちにさせられます。きっとあの日の私のように「強制排除」された地元の人がいるんだろうな、そう思わずにはいられません。

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# by stakec68 | 2017-02-10 17:30 | 地元

ジワジワ来る訃報2つ・・・

 うーん、ジャンルを「テレビ・芸能」にしたけど、半分は「スポーツ・ネタ」。

 この数年「物心ついた頃からごく当たり前に見ていた人」や「ロック気分だった頃に親しんできたアーティスト」の訃報が相次いで、そのたびにショックを受けてきた私。まあ、自分自身ももう40代後半なので、当たり前といえば当たり前なんでしょうけど、「どんどん時代が変わっていく」「『俺の時代』が遠くなっていく」ことを実感させられます。つい先日も松方弘樹のような「大物」の訃報もありました。ただ思い返してみるとこの人が出ていた番組はそれほど多く見ていないので「ショック」というほどではありませんでした。むしろ私が喪失感を感じたのは「当たり前のように子供の頃からテレビで見ていた顔」と「日本のサッカーがプロ化する前のサッカー中継で頻繁に見た解説者」の訃報の方でした。

 もう随分前になるけどこんなもの(こちら)を書きました。幼稚園~小学校低学年の頃=1975年前後平日の朝に放映されていた「ロックでクレイジーな子供向け教育番組」こと「カリキュラマシーン」、本当に大好きでした。つい先日も某動画サイトで偶然この番組の動画を発見、久しぶりに見てその「狂いっぷり」に驚きつつ大笑いしたばかりでした。その「カリキュラマシーン」でとぼけた味を出していた「インチキおじさん(当時私はそんな風に見ていました)」藤村俊二の訃報を目にしました。同じ「昭和9年会」の大橋巨泉や愛川欽也も既に故人なので驚きはしなかったけど、とても寂しい気持ちになりました。その後も「ぴったしカンカン」ではいつも正解が分かっていながらわざとボケたり焦らしたり、「なるほどザ・ワールド」では荒井注とコンビを組んでとぼけた回答を繰り返したりしていて、私の中では「とぼけたクイズの回答者」というイメージでした。でもとぼけてるけど、なぜか品があってオシャレで、決して出しゃばったりはしない。実は本職は振付師だということ、知ったのは1990年代に入ってからでした。正直言って特に思い入れのあった人でもないけど、子供の頃から当たり前のようにテレビで見ていた顔。決して派手ではないけど、絶対に他の人には出せない味がある人。だから今回の訃報聞いた時「ああ、寂しいなあ」というジワジワ来るような喪失感を味わいました。

 そしてもう一人。私がサッカーを見るようになったのは、1980年か1981年頃だったと何度か述べてきました。でも当時はサッカーなんてマイナー競技だったので、中継なんてほとんどない。あるのは元旦の天皇杯の決勝、高校サッカー、日本代表の試合(キリンカップ、オリンピックやワールドカップの予選)、トヨタカップ(クラブ・ワールドカップの前身)くらい。あとは地味に深夜にやっていた、当時は日本代表とは全く無縁だったワールドカップの中継、そんなもの。そしてサッカー中継の解説者といえば、松本育夫と岡野俊一郎の2人しかいない。どの中継を見ても出てくるのは2人。だからJリーグ開幕前のいろんなサッカーの名場面を思い出す時、いつも2人のいずれかの解説が聞こえて来るかのよう。サッカーなんて報道される機会もほとんどなかったから知識も乏しく、だからこそ2人の解説のおかげでサッカーの楽しさ、面白さを知ったし知識もついたものです。その2人のうちのひとり、岡野俊一郎氏の訃報を聞いた時、やはり私は「ああ、もうあのJリーグ開幕前のサッカー中継を見ていた頃も遠くなってしまったんだな」と寂しい気持ちになりました。もちろん岡野氏といえば、その後はサッカー協会やJOCの要職も務めた人なので、訃報にあたってそのあたりの功績が語られているようですが、やはり私にとっては「あの頃最も馴染みのあったサッカー解説者」というイメージが強いです。

 というわけでジワジワと寂しさを感じずにはいられない2つの訃報でした。

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# by stakec68 | 2017-02-06 00:21 | テレビ、芸能

ネガティブ・スプリット

 1980年代からずっとマラソンが好きでよく見ていた→でも男子は1990年代末から、女子も2000年代後半から世界で通用しなくなってガッカリさせられっぱなし、ここ数年いつも述べています。実際、2010年代以降は「2時間以上もつき合わされた挙句ガッカリさせられるのは時間の浪費」にしか思えなくなってきたので、以前ほど積極的に見ることもなくなりました。「たまたま時間が合えばお付き合い程度で見る」くらい。そんな昨日の日曜日の昼間、大阪国際女子マラソンが行われていました。たまたま休みだったし天気が悪くて外出する気もしなかったので、「どれ、見てみるか」と。女子の場合は男子ほど「絶望的」な状態ではないし、この数年新しい世代の選手も出て来つつあるので「ひょっとすると突然変異的に新しい若い選手が出てくるかもしれない」とかすかな期待を抱きつつ・・・。特に昨年この大会で福士に果敢に食い下がった資生堂の竹中理沙、先日述べた選抜女子駅伝北九州大会でもお馴染み(今年は出場しなかったけど)の九電工の加藤岬、この2人はひょっとしてやってくれるのではないか、またそれ以外の思わぬ無名選手の躍進もあるんじゃないか。

 なんでも陸連は瀬古や山下佐知子の提案で今回から「前半はゆっくり、後半一気にハイペース」なネガティブ・スプリットを奨励、ペースメイカーにもそうしたスピード配分を指示したんだとか。まあ、考え方自体は正しいと思います。近年では「タイムがいい選手=強い」「タイムが悪い選手=弱い」とされがちだけど、私はマラソンの強さはタイムだけでは測れないと常々思っていました。どんなにベストタイムがよくっても、駆け引きの上手さ、仕掛けどころを読む勝負勘などがなければ、「速い選手」にはなれても「勝てる選手」にはなれない。またテレビで観戦しているだけの私のような者から見れば30キロ過ぎ、多くの選手がバテていくレース後半にグングンとペースを上げて、圧倒的なスピードで引き離していく選手を見た時に「ああ、強いなあ」と感じられるのも事実。私の中では、女子で言えば2007年の東京国際女子、30キロ過ぎの市ヶ谷のダラダラ続く坂で急激なペースアップを見せて、食い下がる選手を一人、また一人と振り落として圧勝した野口みずき、2000年の名古屋国際女子で20キロ過ぎに後続を引き離して独走態勢に入った後、逆にグングンとペースを上げてそのままゴールまで駆け抜けた高橋尚子などがまさにネガティブ・スプリットといわれて思い出す場面です。もちろん私は「今の日本人選手は早めにレースを『破壊』して逃げ切るしか勝ち目がない」と思っているけど、でもやっぱり、ネガティブ・スプリットを刻める選手こそが真に強い選手だと思うし、そんな選手に出てきて欲しいというのも本音です。

 「どうせガッカリ」「いや、でも若くて生きの良い新しい選手に出てきて欲しい」そんな気持ちで見守った今回の中継でしたが…。いくらペースメイカーが「前半はゆっくり」という「公約」を破って「暴走」したからといって、それについて行けずに脱落していく有力選手。いや、今の世界大会ではアフリカ勢が常に急激なペースの上げ下げで揺さぶるのが常識。だからこれくらいの「揺さぶり」で脱落するなんてひ弱すぎる。そんな中暴走したペースメイカーについていった加藤岬、堀江美里、吉田香織も後半大失速、まさかの後ろから追い上げてきた、キャリア的にも今日のレース的にも「もう終わった」と思っていたロンドン五輪代表の重友がトップに追いつき、追い越して、そのまま優勝。中継のアナウンサーや解説陣は「見事な復活」「後半よく追い上げた」と絶賛するけど、私としては「力が抜けた」結果でした。「新しい選手」どころか「前の世代の人」の優勝、しかも「ペースメイカーの急激なペースアップについて行けず一旦沈んだ後、前が落ちてくるのを拾って優勝」という内容も「なんだかなあ」という感じ。「若い新しい選手が2時間21,2分台で優勝、急激なペースアップにも負けず食い下がり、後半は一気にスピードアップしての逃げ切り」を期待しただけに、見事な肩透かしでした。ああ、これじゃあしばらく「入賞すれば上出来、普通に走れば20位前後」な状態が続きそうです。しかし加藤も竹中も、もっとやれると思ったんだけど…。

 あとフジテレビ系列の関西テレビの中継、ようやくタレントを起用しなくなったのはよかったけど、大阪城公園内でかかるアルフィーが復活、醜い実況、メイン女子アナの段取りのグタグタ、解説者が多すぎ、CM多すぎ・・・。スポーツ中継が一番醜いのは日テレだけど、ことマラソン中継に関しては、ロンドン五輪の時も感じたけど、フジテレビ系列が一番下手クソ。それから解説者、野口みずきの解説が声も聴きとりやすくて、しっかり分析もできていたし、悪くなかったと思います。一方で相変わらず空気の読めない個人情報漏洩だらけの増田、完全に浮いていたし、もう使わない方がよいのでは? 「暑いから疲れたんでしょうね」(増田)、「これくらいで暑いなんて言ったら、東京(五輪)はどうするんですか」(高橋尚子)・・・、ダメな選手に「ダメ」といえない解説者は解説者じゃないし、こういう甘やかしが日本のマラソンを弱くしている元凶なんじゃないか、本気でそう思いました。こういう「無駄情報で楽しませる」「選手に優しすぎる」解説は、今の時代にいりません、合いません。しかし男女ともまだまだ「暗黒時代」が続くんでしょうか。「ネガティブ・スピリット」で勝ち切ることのできる選手、そんな選手が本当に現れるんでしょうか。

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# by stakec68 | 2017-01-30 23:49 | スポーツ・ネタ

終わって欲しくない1月の地元の風物詩

 カテゴリーを「スポーツ・ネタ」にしたけど、「地元」でもよいのかも。

 1月の第4日曜日といえば、北九州市では「選抜女子駅伝北九州大会」なる駅伝が行われる日です。駅伝の大会は多いけど、実業団チームと高校のチームが同じコースで同時スタートする大会というのも珍しいはず。もっとも社会人は5区間、高校生は6区間なので、「一般の部」と「高校の部」と別々に順位がつけられますが。第1回大会は私が大学在学中=地元を離れる前の1990年に行われました。当時は九州にも実業団のチームが多くて九電工、TOTO、十八銀行など今も健在なチームの他、宮崎の沖電気、福岡のベスト電器、そして当時全盛期の松野明美の在籍していた熊本のニコニコドーなどが参加、さらに九州以外の実業団のチームも多く参加して盛り上がっていたものでした。特に松野明美はバルセロナ五輪代表になる、ならないで騒がれていた時期だったので、「松野が来る」というので盛り上がっていた記憶があります。自宅からの徒歩圏内がコースになっていたこともあって、まだ元気だった母が見に行ったことも覚えています。私はせっかく出かける予定だったのに、交通規制がかかっていて出かけることが出来ずに「ウザい」と思った記憶がありますが。

 その後1992年4月に就職して地元を離れた私。以降は九州ローカルの大会ということもあって、この大会に関するニュースも全く伝わらなくなりました。それどころか1990年代末にはこんな大会が地元で開催されていることすらすっかり忘れていました。その後、2001年の10月に地元に戻った私、2002年に年が変わると同時に、普段通勤でバスに乗って通り過ぎる道に「交通規制のお知らせ」の看板があちこちに立てられているのを発見しました。よく見ると「選抜女子駅伝のため」云々とある。ああ、そういえばそんな大会、あったっけ。へえ、まだやってたんだ。そこでようやくこの大会のことを思い出しました。

 出場チームを見ると九州の沖電気、九電工、TOTOなど九州のチームだけではなく、当時売り出し中だった渋井陽子のいる三井住友海上、多くのマラソンランナーを輩出した大阪のダイハツなどの強豪チームも。沖電気にはシドニー五輪1万メートル代表だった川上優子もいるし、メンバー自体も豪華。ちょうど2000年シドニーの高橋尚子金メダル~2004年アテネ野口の金の間の時代、日本女子長距離全盛期だったのでメンバーも揃っていたし「ローカルな大会」のわりには盛り上がりました。翌年以降も坂本直子のいた天満屋とか、弘山晴美や嶋原清子のいた頃の資生堂とか、福士加代子のいたワコールが来た年もあったし、まだブレイク前の小林祐梨子や新谷仁美、今ではすっかりタレントになってしまった湯田友美などを目近で見たこともありました。別に「観戦に行こう」という感じじゃなく、「ちょっと出かけたら偶然やってて、近くを通りかかった」という感じですが。「ここで見た選手がいずれ世界で活躍するかも」、2007,8年頃まではそんな期待を持っていたもの。テレビは地元のみ録画中継をやってるけど(今も昔も)、「見慣れた道や景色がコースになっている」こともまた、この大会をテレビ観戦する上での楽しみだったりします。

 ところが2010年代に入った頃から、実業団の女子陸上部が激減していることもあり、参加チーム数も激減。しかも九州以外のチームの参加も激減、今では地元の九電工、TOTO、十八銀行とあとはほんの数チームが参加するだけに。むしろ高校の部の方が出場チームが多くなりつつあって、「この大会、大丈夫か?」という気分になってしまいます。もともと1週前が都道府県対抗駅伝、1週後が大阪国際女子マラソンなので「チームも選手も集まりにくい」大会だったのは事実だけど、正直言ってかなり寂しい状態。そして昨年は大会当日、地元ではめったにないほどの大雪、積雪のため大会中止。ひょっとしてこのままフェイドアウトしてなくなってしまう? と心配してたんだけど、無事に今年も開催されました。相変わらず参加チーム数が少なくて寂しい状態だったけど、実業団チームと対等に競う高校生、19歳、20歳の若い選手だらけながら健闘したTOTO、7人抜きを演じたユタカ技研の宮田佳菜代など、若い選手の活躍が目立ったのは収穫でした。まあ、小出義雄氏が「高橋尚子以来の逸材」と推すユニバーサルの鷲見梓沙がアンカー区間で大逆転を演じたあたりは素質を感じる反面、「小出が推すと故障で短命に終わる」のをこの10年、新谷、小林他、何人も見てきたので「大丈夫か」という疑いの目を向けてしまいますが。

 時として「交通規制で出かけにくくなるのでウザい」と感じることもある反面、せっかくの歴史のある大会なので「これからも存続して欲しい」と願わずにはいられません。まあ、コースも短いから交通規制があっても半日=午前中だけだし。あと普段はウザい増田明美の「小ネタ解説」も、出場チームが少なくってまったりしている今のこの大会にはむしろ合っているように思います。大きな大会だと「いらん、そんな情報」「今関係ない」「黙れ」となるけど、逆に「間を持たせる」にはピッタリのような。

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# by stakec68 | 2017-01-23 16:52 | スポーツ・ネタ