人気ブログランキング | 話題のタグを見る

落書き帳

stakec68.exblog.jp
ブログトップ
2017年 01月 06日

もはやテレビなんて年寄りしか見てないのに・・・

 もう約16年前、2000年の年末のことになりますが、「大晦日の某歌合戦なんて小学生の頃以来見たことがない」と書きました(こちら)。とにかくこの番組、嫌いだし興味がないし、見たいなんて全く思わない。私が今住んでいる実家に帰って来たのは2001年の10月のこと。以降も当然私はこの番組を一度も見たことがありませんでしたが、母は毎年楽しみにして見ていました。「今年の小林幸子と美川憲一の衣装はどんなのだろう」とか「誰がどんな歌を歌うんだろう」とか、始まる前からこの番組の話ばかり。当日も食い入るように見ていたものでした。

 ところが、いつの頃からでしょうか、おそらく2010年代に入った頃からだと思うけど、そんな母ですらこの番組、ほとんど見なくなりました。そして遂に今年に至っては、一瞬たりともテレビをつけていませんでした。なんで見なくなったのか? 聞いてみたところ「知らない歌手ばかりしか出てこない、見たい歌手が出てこない」「歌以外のドタバタが多すぎて面白くないし、意味が分からないし、見ていて落ち着かない」「その年のヒット曲を歌う場のはずなのに昔の歌ばかり歌ってる、しかも毎年同じ歌ばかり」・・・。確かに私も興味がないとはいえ、新聞やネットのニュースで出場歌手や曲目を見て同じ感想を持ったのは事実。まあ、「歌以外の演出が多すぎる」のは今始まったことではない気がするけど、近年はその「演出」ですらかつての荘厳さや格調が薄れて三流バラエティ番組並にレベルが低下しているであろうことは想像できます。

 この番組に限った話じゃない。私が実家に帰って来た2001年頃、母が「毎週欠かさずに楽しみにしていた番組」って、非常に多かったものです。主に演歌の番組か、旅番組、対談番組、時代劇が中心でしたけど、少なく見積もっても7~10程度あった筈。でもそのほとんどが終了してしまった。今も継続している番組もあるけど、母曰く「内容が薄っぺらくなった」「『すごい』しか言わないレポーターばっかりでつまらん」「スタッフの笑い声が聞こえたり、しゃべっている内容が字幕で出てきたりで鬱陶しい」「司会者のしゃべりがやかましい」「大勢のタレントが並んで(雛壇?)勝手にしゃべっていてうるさくて落ち着かない」等々、内容が以前と変わって「面白くなくなった」ので「もう見たくない」ということで見なくなった番組も多いらしい。まあ、この辺の感想は私も同じなんだけど。

 しかし今のテレビ番組って一体、誰を、どの年齢層をターゲットに制作してるんでしょうか。1990年代には(当時の)20代、30代=私たちの世代はテレビを見ないのでターゲットから外しているとの話を聞いたことがあります。つまり今の30代後半~50代前半。まあ、熱心に見ている人は少ないでしょう。それよりも下の世代=今の10代~30代前半の人たちは、物心ついた頃からインターネットのあった世代だし、スマホも普及しているから「テレビを夢中で見る」「テレビに影響される」習慣なんてまずないはず。だとすれば「テレビを見たい」世代は60代以上の人なんじゃないんですか? 

 なのにどの局の番組を見ても、「すごい」と絶叫する馬鹿なレポーター、お笑い芸人(←この言葉の意味、間違って使われていると思う)が大勢出て大騒ぎしているやかましいだけの番組、某事務所や某作詞家関係のアイドル・タレントが必要以上に出てくる番組ばかり。それってまさか、若者=20代や30代をターゲットにしてませんか? どうせテレビなんてまともに見ない世代の人たちなのに。それよりも60歳以上の人が喜ぶような番組を作った方が受けるんじゃないでしょうか。なんでそんな単純なことが分からないのか? 私には理解できません。「テレビ見たいのに、見たい番組がどんどんなくなる」とぼやいている母を見るにつけ、そう思わずにはいられません。

 しかし某歌合戦、いろいろ不評で不満の声がネット上に溢れている様子。でもそうした声を見るにつけ「ああ、みんななんだかんだ言いながら結局見てたのね」と思ってしまいました。いや、私は本当に「一瞬たりとも見てない」ので、内容なんて分からないけど、不満を書き込んでる人は「見てた」からこそ書けるわけで。なんだかんだ言っても、まだまだ「国民的番組」なんですかねえ。しかしそうした人たちですらそっぽを向くようになったら、本当に某歌合戦も終わることでしょう。まあ、終わった方がいいけど。


by stakec68 | 2017-01-06 18:10 | テレビ、芸能


<< レジェンドへの有り得ない仕打ち      あっという間の「年越し」と元旦 >>