2017年 06月 26日
2010年にはこんなもの(こちら)、2011年にはこんなもの(こちら)を書いたけど、毎年6月最後の土日は陸上の日本選手権が行われています。ここでは触れなかったけど、やはり陸上のフィールド競技の国内大会の地上波中継は珍しいし、編集やカットや変な煽りVTRなどの演出もない生中継となると他にはお目にかかれないので、実は2011年以降も欠かさず見てきました。今年は土日出勤の生活に変わったので家にはいなかったけど、例によって「録画予約→ネット等で結果を見ないようにして帰宅後視聴」しました。 しかしこの大会、毎回世界陸上やオリンピックの選考会になるわりには世間一般での注目度は今一つで、新聞やネットの記事でも隅に追いやられるのがパターン。ところが今年は昨年のリオ五輪で男子100m×4リレーでの銀メダルの効果もあってか、異常な注目度の高さ。リオ五輪代表の桐生、山県、ケンブリッジに加えて、若いサニブラウンに今年になって頭角を現してきた多田と顔触れも豪華、「出るか9秒台」と過熱気味に報道されていたし。いや、確かに21世紀以降は主にリレーでの躍進もあって、以前とは見違えるようにレベルが上がってきたのは事実だけど、日本人の「男子100メートル」がこんなに注目されたのは、私がスポーツ観戦を開始した1980年代前半以降では初めてだと思います。 実際、近年のこの大会の中で一番観客も入っていたし。そして昨年の五輪代表、リレー銀メダル・メンバーを退けて、新顔のサニブラウンと多田が1位、2位。いや、単純に「注目度が上がった」だけではなく、層が厚くなったなと。今後はリレーのメンバー4人選ぶ際、誰を選ぶか?誰を落とすか?で揉めたり、盛り上がったりしそうな予感。9秒台は出なかったけど、カール・ルイスだのバレルだのの「海外のスター選手を見るための競技で日本人選手とは関係がない」競技だった1980年代や90年代の男子100メートルを思えば、格段にレベルが上がったなと感慨深くもありました。 他の競技もついに福島の連覇が8で止まった女子100メートルとか、鈴木だけではなく、松田、鍋島らが頭角を現した女子長距離とか、見どころはありました。とはいえ、標準記録を破った競技は少なく、相変わらず陸上のフィールド競技は世界との格差を思い知らされます。あと例えば女子100メートルも「福島を追い抜く人が出てきた」というより、「福島が衰えた」結果の市川の優勝、リンク先の2011年に「早熟で楽しみ」とした土井、さらに人材豊富で楽しみに思っていた土井と同世代の連中も伸び悩んで低迷してるしで、意外とどの競技も世代交代が上手くいってないんじゃないかと思います。結局今回も世間一般で盛り上がったのは男子の短距離だけだったし。 とはいえまあ、1年に1回だけ、ゆっくり国内の陸上フィールド競技をまとめて見ることが出来る大会。私自身にとっては「いつもの恒例の大会」なので、例年通り楽しめました。あと、そういえば今年は世界陸上なのかと思い出しました。あんまり某局の過剰なバカ騒ぎ中継が肌に合わないし、相変わらず忙しくて家にいない日も多いので、どの程度見るかはわかりませんけど。
by stakec68
| 2017-06-26 23:43
| スポーツ・ネタ
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