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落書き帳

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2023年 01月 02日

何も書く気など起こらない1年 再び

 なんと、昨年の1月2日以降、何も書いていませんでした。

ちなみに以下の文章は1年前に書いたものとほぼ同じ文章ですが、この1年もほぼ同じで虚しい1年でした。

「書くことがない」「書く気が起こらない」というより、最早「毎日寝て起きるだけの毎日」「やらないければならないことを毎日淡々とこなすだけの毎日」。この1年はそんな感じでした。起きなければいけないから、起床時間になれば起きる。出かけないければいけないから、母と私の朝食を手早く準備して、時間になれば仕事に出かける。やらなければならない仕事が山積みなので、毎日目の前の仕事を黙々とこなす。ある程度片付いたところで退社。退社後は母と自分の夕食を作ってかたずけ、風呂に入って寝る・・・。その「寝る時間」も、昨年のログを書いた時点では「きちんと深夜12時頃に布団を出して寝る」状態でしたが、この1年は「風呂から上がって母を寝かしつけたら、疲れ果てていつの間にか落ちていた」、そんな毎日。落ちる時間も日によっては9時だったり10時だったりで、以前よりも就寝時間が早くなりました。時々、自分自身の病院や母の病院に通院する。世の中の出来事?たまにネットでチェックするけど、全部自分とは全く無縁な世界。仕事? 昨年や一昨年と比較すると暇にはなったけど、人手が減り、上司が頼れない人な分、負担は大きくなるばかり。良い同僚、後輩を迎えて、これから好転すると思った矢先に退職していなくなり、お先真っ暗。先が見えない、先のことなど考えられない、「生きなければいけない」から生きている、「やらなければいけないことがある」から、それを黙々とこなしている…。

 よってこの「落書き帳」って、今までなら(自分の身近なことやプライベ―トではなく)、世の中の出来事や関心事を書いてきたけど、「関心事など何もない」ので、書くこともない。多くの思い入れのある有名人が亡くなったとか、スポーツ観戦やケーブルテレビで懐かしいドラマや映画を見たとか、確かに以前なら何か書いたかもしれない出来事でさえ、「書くほどのことでもない」「自分とは関係がない」ので、書かなかった。そうそう、そういえば去年ってサッカー・ワールドカップがあったけど、観戦できたのは日本代表の試合2試合のみ。ドイツやスペインを撃破する歴史的快挙はあったけど、なぜか今一つ気持ちは高揚せず。先も述べたとおり、就寝時間が早くなったので、時差の関係で試合観戦もままならず、「気がつけば終わっていた」感じ。1986年のメキシコ大会以来、欠かさず見てきたワールドカップにさえ、夢中になれませんでした。いったい俺は、何を楽しみに生きているんだろう・・・。

 12/31~1/2、珍しく3連休だったけど、この3日間も「やらなければいけないことをただこなしていただけ」の3日間。明日から仕事だけど、特に思うところもない。とにかく「やらなければいけないことをこなしている」だけの毎日。なんか、何のために生きてるのかすら分からないくなった1年間でした。まあ、明日からも同じ。年が変わったからって、なにがめでたいんだよ。しかも初出勤の日から「不安なこと」を抱えての出勤になる、変わらない日常が続くだけじゃないか。もう、それでいいとさえ思えるようになりました。



# by stakec68 | 2023-01-02 19:50 | 自分自身の話
2022年 01月 02日

何も書く気など起こらない1年

 なんと、昨年の1月10日以降、何も書いていませんでした。

「書くことがない」「書く気が起こらない」というより、最早「毎日寝て起きるだけの毎日」「やらないければならないことを毎日淡々とこなすだけの毎日」。この1年はそんな感じでした。起きなければいけないから、起床時間になれば起きる。出かけないければいけないから、母と私の朝食を手早く準備して、時間になれば仕事に出かける。やらなければならない仕事が山積みなので、毎日目の前の仕事を黙々とこなす。ある程度片付いたところで退社。退社後は母と自分の夕食を作ってかたずけ、風呂に入って寝る・・・。時々、自分自身の病院や母の病院に通院する。世の中の出来事?たまにネットでチェックするけど、全部自分とは全く無縁な世界。仕事?忙しい時期は抱え込み過ぎて「逃げ出したい」「窓から飛び降りたい」衝動に駆られるも、「逃げるのは嫌」なのでとりあえずこなす。夏以降、意外と暇になることが多くなったけど、逆に人が減ってしまって負担が大きくなり、それ故に不安に襲われてまたしても「逃げ出したい」「飛び降りたい」衝動に駆られる・・・。先が見えない、先のことなど考えられない、「生きなければいけない」から生きている、「やらなければいけないことがある」から、それを黙々とこなしている…。

 よってこの「落書き帳」って、今までなら(自分の身近なことやプライベ―トではなく)、世の中の出来事や関心事を書いてきたけど、「関心事など何もない」ので、書くこともない。多くの思い入れのある有名人が亡くなったとか、スポーツ観戦やケーブルテレビで懐かしいドラマや映画を見たとか、確かに以前なら何か書いたかもしれない出来事でさえ、「書くほどのことでもない」「自分とは関係がない」ので、書かなかった。そうそう、そういえば去年って東京五輪があったみたいだけど、「コロナの最中でやるなよ」「俺は家のことや仕事で忙しくて、それどころじゃないんだよ」状態で、関心すら払えなかったので、全く見ませんでした。ニュースをチェックすらしてない。

 12/31~1/2、珍しく3連休だったけど、この3日間も「やらなければいけないことをただこなしていただけ」の3日間。明日から仕事だけど、特に思うところもない。とにかく「やらなければいけないことをこなしている」だけの毎日。なんか、何のために生きてるのかすら分からないくなった1年間でした。まあ、明日からも同じ。年が変わったからって、なにがめでたいんだよ。変わらない日常が続くだけじゃないか。もう、それでいいとさえ思えるようになりました。


# by stakec68 | 2022-01-02 15:44 | 自分自身の話
2021年 01月 10日

恐ろしささえ感じる銀世界


 年明けから相変わらずの激務、そしてプライベートも落ち着かず・・・で全く好転しない、先行きも見えない、そんな中「追い打ち」が。

 1/7から雪が降り出す。もともと関東や関西よりも「雪が積もる」確率の高い北九州市、別に「大雪」「積雪」と聞いても驚きはありませんでした。むしろ仕事とプライべートのこともあって大して気にも留めませんでした。1/8朝から本格的に積雪。それでも「まあ、こんなもんだろう」。ところが「いつもの冬」と違うのは、なかなか気温が上がらない、雪が止まないこと。1/8の19:00、退社しようと外に出る。歩道や車道にはほぼ積雪はない。この日の昼間、少し晴れ間が出たおかげで、少し溶けたらしい。

 しかしここからが「悪夢」のはじまり。私が外に出てしばらくすると雪が降り出す。最初は小雪だったのに、それから5分後くらいには前も見えないほどの大雪に。バス停で15分弱立っていたけど、バスが来る頃には当たり一面銀世界。おいおい、ここはどこ? 以前住んでいた札幌を思い出すほどの光景。まあ、北九州でも「わずか15分で銀世界になる」って光景は過去に見たことはあったけど、今までと違うのは「一向に止む気配がない」ということ。バスを乗り継いで自宅最寄バス停で降車するまで2時間(通常なら1時間少しで辿り着ける)の間、全く止まない、降り続ける。最早「銀世界」というより「雪に埋もれた街」状態。札幌や函館は降雪量は決して多くないので、ここまでの景色は見たことがない。むしろやはり以前住んでいた松本市など、本州の「雪国」で目にしたことが何度かあったような世界。いや、ここって本当に北九州? 最寄バス停から自宅まで徒歩15分(いつもなら5分強)の道のりを歩きながら「恐ろしい」と何度も何度も呟いてしまいました。

 明日1/9も出勤だけど、果たして通勤できるのか・・・。基本、天候が荒れてもJRはすぐ運休する反面、バスは運休しない。台風、豪雨でもいつもそう。バス通勤の私には影響なかろう。ところが1/9の朝、普段より早く目が覚めたので外を見る。昨日の夜以上の「恐ろしい世界」になっている。念のため西鉄ホームページを見る。「全路線運転見合わせ」とある。大雨や台風には強くても「道路の凍結」には勝てないということか。以前、台風直撃でバスが止まった時、一度だけタクシーを使ったことがある。タクシー会社に電話する。「予約は今は受けられない、ドライバーが出勤する頃にもう一度連絡ください」「じゃあ、何時頃に連絡すればよいですか?」「分かるわけないでしょ!」あまりにひどい電話応対に唖然。要するに「ドライバーが出勤しないと予約受けられない」ということなんだろうけど、だったら「ドライバーが出勤していないので予約受付は出来ません」と言ってくれた方がはるかに気持ちいいのに…。これはもう、出社は諦めるしかない。昨年の4月から在宅勤務できるシステムが導入されたので、一旦在宅勤務することにした。ただし、どうしても今日中に出社しないとできない業務もあるので、昼頃にはバスも動き出すだろうから、それから出社すればよかろう。

 昼過ぎにようやくバスが動き出したので出社。しかし2時間以上も移動にかかってしまう。そして着いたのはいいけど水道凍結と停電。これは長居はできないと、やるべきことをバタバタ済ませてまた自宅へ移動して在宅勤務。すべて終わったのは移動に時間がかかったこともあり、夜の9時過ぎでした。ちなみに会社から自宅に戻る頃には雪は止んでいたけど、低温のため道路凍結。まるでスケート場のよう。自宅最寄バス停から自宅まで歩いて20分以上もかかってしまいました。

 そして今日は休み。朝起きたけど外の景色は昨日までと変わらず。今日の昼間に気温が上がってくれればいいけど、もしも変わらなければ明日出勤する頃もまだ道路がツルツルということでしょうか。それを思うと恐ろしくてたまりません。ただですら「仕事が大変」「プライベートも大変」な時にこれでは「追い打ち」です。もう「死ね」とでも言っているのか? と言いたくなるけど、この怒りをぶつけるところもない。思わずここに書き殴ってしまいました。テレビをつければ東京のコロナのことばかりだけど(もちろん大事で大変なのはわかります)、この「大雪」で困ってる者も多数いることは、もっと報道して欲しいと思わずにはいられません。この「偏り」に納得がいきません。まだ北九州なんてマシなレベルで、北陸や東北は深刻だろうに…。


# by stakec68 | 2021-01-10 11:01 | 自分自身の話
2021年 01月 01日

何も書く気など起こらない時代・・・・

一体何か月ここを放置してしまったでしょうか? とにかく何も書く気がしません。

2020年は「喪失感」しかない1年でした。私自身の仕事は相変わらず忙しい。それはこのご時世には有り難いことなのかもしれないけど「自分の時間」を作る余裕もない。家に帰っても全く気持ちに余裕がない(すみません、「プライベート・ネタには触れない」ポリシーを貫こうと思えば、ここでは触れることができません)。ケーブルテレビから「昭和の懐かしい番組」は消え、近隣諸国のドラマや2時間サスペンスの再放送の垂れ流しで地上波以上につまらない。ロックや音楽もBGMとして楽しんではいるけど、「気分」が復活する気配ももうない。スポーツ・テレビ観戦したいところだけど、コロナの影響でほとんど試合もない。

世の中はコロナ渦のため、今まで当たり前に出来たことが出来ない。私が行き詰った時の気晴らしの手段といえば「放浪する」ことだったけど、とてもこんな世の中では「放浪」どころか「外出する」気にすらなれない。外食も怖くて出来ない。

そして志村けん、渡哲也の逝去にショックを受けたことまでは何とかここに書くことが出来たけど、その後、筒美京平、マラドーナ、小松政夫の立て続けの逝去。今名前を挙げた著名人は、単に「好きだった人」というより、私が今まで生きてきた中で、大変な影響を受けた人たちで、「自分の人生の一部」といっても過言ではないほど大きな存在。志村けん&小松政夫は私が幼少頃、毎日楽しみにしていた、真似もした、そんな大きな存在。筒美京平、物心ついた頃に家になぜかあった「また逢う日まで」のレコードを聞いて「流行歌」というものの存在をはじめて知った、小中高校、最も多感で流行りもの邦楽に夢中だった頃に「当たり前のように気がつけばそこに流れていた」メロディを生み出した人。逝去のニュースを見た瞬間「日本の音楽は死に絶えた」と呟いてしまいました。マラドーナ、1986年のワールドカップを夜更かしして見たことで「サッカーの素晴らしさ」を初めて知らされた人。全部「好きだった人」なんてレベルじゃなく、「自分の人生の一部」のような存在。そんな存在が「失われていく」、なんか、自分自身の大事な部分が奪われていくような感覚を覚えました。

12月31日まで出勤、帰宅後、ぼんやり一人で過ごすうちに年明け。今日の元旦、ひとりで2人分のおせち料理を食べる。3日から出勤、一体何をやっているのやら…。気分転換も出来ない、世の中もコロナ渦で先々どうなるかも分からない、プライベートも(書けないが)不安だらけ。楽しみもない。仕事だけが忙しい。とりあえず目の前の仕事をこなす、毎日起きて寝る・・・。生きていかなきゃいけない。そんな今日この頃。当然、ここに書くネタなんて何にもありません。次ここを更新する頃には、ひとつぐらい好転していればいいんだけど。



# by stakec68 | 2021-01-01 20:22 | 自分自身の話
2020年 08月 19日

狂った犯罪者と狂った刑事達(大都会PART III) (2013年10月23日投稿分の復刻です)

 以前述べたとおり、長く封印されていた刑事ドラマ「大都会」の3部作がケーブルテレビで視聴できる「チャンネル銀河」で放送されていたので、録画してゆっくり1話ずつ見てきました。「闘いの日々」とPART IIは既に見終わって、既に感想などを書きました。そしてつい先日、PART IIIを全話視聴し終わりました。 

ちなみにPART IIIのリアルタイムでの放送は1978~1979年、私が小4、小5の頃でした。この頃には「ザ・ベストテンのある木曜日と、休み前日の土曜日は10時就寝、それ以外は夜9時半就寝」になっていたので、この番組(放送は火曜日)は「半分見て寝ていた」覚えがあります。刑事ドラマ好きの父は夢中になっていましたが、私はこの番組、好きになれませんでした。街中で犯人が拳銃乱射、刑事もそれに応戦して街中で銃撃戦を繰り広げる、犯人に自白させるために見ていて目を覆いたくなるくらい残忍な拷問、怪我して入院している犯人から情報を聞き出すために面会謝絶と止める医者を振り切って病室に入って拷問・・・・。「いくら犯罪者が悪いといっても、これは駄目だろう」「犯人より刑事のほうがはるかに『悪い奴』に思える」、そんなこんなで好きになれなかったものでした。

  その後「闘いの日々」やPART IIに比べると頻繁に再放送されていて、確か高校生の頃(1984年頃?)、夕方の再放送で改めて全話視聴しました。小学生の頃に見た時以上の「違和感」と「これはないだろう」の連続。トラウマになりそうなシーンもいっぱい。とにかく、犯人がこれ以上ないほど凶悪、いや、本当に正気の沙汰じゃない。「車で逃走中の犯人が、テニス・スクール帰りの無関係の市民を人質にする。追ってくるパトカー、それを振り切るために犯人はその市民の一人を道路に放り出して銃撃、パトカーは追跡を諦める。もちろん人質は即死」「銀行強盗が銀行の警備員の体に時限爆弾を巻きつけて金を出すように要求。警備員は街中で爆発するのを避けるために『みなさん、爆発します、逃げてください』と叫びながら空き地に向かって走る。空き地に着いたところで時限爆弾が爆発、警備員爆死、後に残ったのは警備員の帽子だけ」「自動車教習所のバスの運転手に恨みのある犯人が教習所のバスをジャック、バスの中で機関銃を乱射、運転手だけではなく教習生も皆殺しに」「事件の捜査を止めさせる為に、無関係の散髪屋にバズーカ砲を打ち込む」・・・・。

 でも「正気の沙汰じゃない」のは刑事の方も同じ。「取調室で拷問されて『人権蹂躙だ』という犯人に対して『お前らに人権なんてない』」「『吐かないと撃ち殺すぞ』と脅す刑事に『そんなことしたらお前も犯罪者だ』と返す犯人、だけどそれに対して『正当防衛だったと言えば問題にはならない』という刑事」「スーパーに逃げ込んだ犯人を追跡する刑事、それでもかまわずスーパーの中で拳銃を乱射する刑事、逃げ惑う買い物客を『どけ』と言って払いのける」・・・。1984年頃といえば、同じ石原プロの制作した「西部警察」が放送されていて、あれも「滅茶苦茶」だと思っていたけど、あちらは「爆破、破壊のシーンだけを華々しく見せる番組」に過ぎない(私の個人的感想です)けど、こっちは「華々しい」というよりも「狂気」のようなものを感じたものでした。しかも最後は犯人を射殺、何事もなかったかのように無表情でタバコを吸いながら去っていく黒岩(演:渡哲也)、バックに流れる渡哲也の歌う「日暮れ坂」、どこまでもドライで冷徹。「恐ろしいドラマ」と思っていたものでした。

 そして今回約25,6年ぶりに見てみました。いや「城西署の黒岩軍団」という設定はPARTIIと同じだし、メンバーが一部入れ替わっている(松田優作がいなくなり、寺尾聡と星正人加入)けど、それ以外の顔ぶれもほとんど同じ。だけど明らかに違う。PART IIではどんな凶悪事件が起こっても「人質の安全が第一」「犯人逮捕が刑事の仕事」と言っていた黒岩と部下の刑事たちが、ここでは「事件を解決すること(例え犯人を殺してでも)」を第一に考えているような言動が目立つし、残忍な事件現場を見ても「殺された人への哀れみ」はひとかけらもなく「犯人と犯罪への憎悪」を露にする。「犯人」とか「容疑者」とか言わず、「敵」というのも印象的。なのでPART IIとは別の世界、黒岩も別人と考えた方がいいんだろうなと。

 でも、今見ると小学生や中高生の頃に見たのとはちょっと違う感想も。黒岩は無表情で無口なので「部下にも犯罪者にも冷酷」な男だと思っていたもの。事件と無関係なのに殺されてしまった市民の死体を見る時の「無表情」、事件解決のために利用された部下(星正人演じる虎田刑事)に罵られ、詰め寄られた時の「無表情」、「可哀想な理由で犯罪を犯してしまった男を射殺した時の「無表情」・・・、これら全部が「冷たい」わけではなくって、「怒り」だったり、「哀れみ」だったりする。それを思うとこのPART IIIの黒岩は、決して冷徹なだけの刑事ではないんだなと感じました。

 黒岩以外のメンバーも微妙にキャラが変わってるよう。「ちょっと頼りない」男だった坊さんこと大内刑事(演:小野武彦)が自らが犯人の標的になったりの男気のあるキャラに変化していて好感度アップ。一方で「古風で猪突猛進な九州男児(嫌いな言葉だけど)」だった弁慶こと宮本刑事(演:苅谷俊介)が、単なるガラが悪く暴力的なチンピラみたいなキャラになっていて、見ていてイライラする。こちらは大きく好感度が下がりました。あと「味のあるベテラン」だった丸さんこと丸山刑事(演:高品格)が、黒岩不在時にはリーダーシップも発揮する、ちょっと武闘派な爺さんに。主演作も2話もあって、犯人役のガッツ石松と殴り合いを演じる(実は高品格も元ボクサーらしい)シーンもリアルでカッコよかった。個人的にはPART IIIの丸さんが一番好きかも。

 あと、主に30話くらいまでは、アクション一辺倒じゃない。暴走族に絡まれた普通のサラリーマン(実は射撃が趣味)が、恐怖のあまり暴走族を撃ち殺してしまい、そこからどんどん凶悪犯罪者に転落してしまう話(4話)とか、古典的な義理人情の世界に生きるヤクザの悲哀と黒岩との対決を描いた(15話)とかは、PART IIでも通じそうな話。黒岩軍団を追い回す記者(金沢碧)が準レギュラーで、黒岩とお互いに利用しあったりとか。30話あたりから「バイオレンスとアクション」一辺倒になって、私がトラウマになった世界になっていくけど、時々思い出したようにサスペンス調の話があったり、社会派なストーリーがあったりするので、中高生の頃よりは多少印象はよくなったように思います。その後、この世界から「狂気」を消して、アクションの派手さだけを強調したのが「西部警察」だったんだろうけど、私はあちらは今も昔も馴染めません。それに多少はPART IIIも「見直した」部分はあったけど、やはり「PART IIが一番よかった」というのが「大都会シリーズ」をすべて見終わった感想です。でも、次はいつ見られるか分からないわけで、久々に見ることが出来ただけでも収穫でした。


# by stakec68 | 2020-08-19 20:36 | テレビ、芸能